雨の波紋のアルペジオ。BLUE IN GREEN「Rainy Streets」
16本目の記事。
雨の日の路地を彷彿とさせるインストトラック、BLUE IN GREEN氏の「Rainy Streets」をご紹介。
敷石に映る曇り空
あめ、雨の波紋、はもん
洋傘をかかげた紳士
あかりのない街灯
ボサノバ・ジャズのギタリストである日本人トラックメイカー、BLUE IN GREEN氏によるセカンドアルバム『The Break Of Dawn』。本楽曲はその3曲目として収録されています。
薄暗くしっとりとしながら、ジャジーで上品な雰囲気。
それをループやスクラッチの要素でヒップホップに間違いなく落とし込んでいて、どこからともなくジェントルなフロウが乗ってきそう。じわりじわりと気分を盛り上げてくれます。
ゆえに紳士的ながらも、有無を言わせぬような力強さを感じさせるトラック。
雨音とギターアルペジオの序奏は、トラックの世界観を一息に構築してしまいます。
サックスの音圧もさることながら、ビートの配置も思惑的で冷徹です。
トラックがヒップホップに落とし込まれているといっても、アルバム『The Break Of Dawn』はインストアルバム。
雨の日、それもすこしメランコリックな日によく似合う一枚です。
楽曲単体での購入は下記リンクより可能です。
2曲目「Voyage」などもかなり気に入っているのでそのうち紹介したい。
どれかひとつジャンルを選ぶとすればどれだろうか、迷いました。
今回はまだジャズ枠が寂しいのでジャズに分類しましたが、紹介数が増えたときにジャンルは再編しようと思います。
そうなるとnujabesは特別枠か。いずれ「音楽-nujabes」ジャンルを用意したい。
では、また。